オメガ修理サービスの実態

動作はジャンクだが、できる限りの手入れは済んだ為、さっそくオメガ東京カスタマーサービスへ持ち込んだ。はたして本物なのだろうか?

サイトをしらべると、一律のオーバーホール料金だった。かなり高額で、元が安い時計にとっては非常に割高感がある。本当なのかと見積りをお願いした。なにせジャンクなため、いろいろな部品交換の可能性も十分にあり、さらに金額上乗せもありうる。当日時計を始めて装着して過ごしてみたが、やはり動作したり止まったりの繰り返しだった。

女性スタッフが受付をしてくれた。到着したのは19時頃で3組ほど先客がいた。洗練されたように感じるスタッフから30分ほど時間がかかる旨を伝えられ、店内でまつことにした。時計技師は一名ガラス越しに見えた。平日夜は混んでない。

銀座に麒麟

意匠に特化したビルは管理が大変そうだ。ぼうっとそんなことを考え、久しぶりの銀座の空気に浸っていると、洗練された声で呼ばれた。

しっかり書類をいただけた

結果油切れと、汚れとの事。

ブレスの歪みがあり交換を進められた。ブレスだけで10万越えか。しかし他の部品不良はなく一安心だ。やはり20年以上もオーバーホールしないとこうなるようだ。しかし壊れないものだな。やはりオメガということか。

最後に洗練された方に、「偽物じゃないんですね」と声をかけると、

「本物か偽物かはこちらでは判断できません。ただ言えるのは、この時計はオメガで修理が出来るという事です」との返答。

そういう表現になるわけか。

金額はやはりサイト通りでしっかりしていた。とりあえず オメガで修理が出来る との事で一安心?だ。

今度は 白金堂 へ行ってみようと思う。

時計への祈り

私の人生にオメガが返ってきた。

 

以前はアンティークのコンステレーションを持っていた。私の仕事は汚いものも扱う仕事で、アンティークは場違いで(いやオメガ自体が場違いか)、だいぶ気を使って仕事をしていた。だんだん疲れてしまい、結局売ってしまった。

 

今回はスピードマスターオートマチック3510.50。ずっと憧れていた時計で本当にうれしい。近年久しく感じていなかった充足感を感じている。私の心の一部分が満たされている。

購入場所はフリマサイト。商品タイトルにジャンクの文字が入っているものを購入した。紹介写真は、近年の発達したカメラにより汚れもしっかりと写っていた。紹介文章は、約20年前に購入(今現在2024年なので2004年前後)、買取店にて本物であることは確認済み(本当かなぁ)、すぐ止まってしまい不安定(ジャンク理由)との事。22万5000円だった。

 

この時計の好きな所は、

・ノンデイト デイトは面倒で無理

・小ぶりなサイズ 体がSサイズなので大きいものは無理

・文字盤がネイビーっぽいブラック 私のラッキーカラーはネイビーとの事

・ルミノバ夜光 トリチウムの焼けよりもルミノバの方が好き

・ストレートな針 シンプルで好き

・デザイン 全体的なバランスが好き

やはりいい。

 

ワンオーナーでオーバーホール歴なし。私がセカンドオーナーのようだ(ワンオーナー品を狙っていた)。

 

少しづつ手を入れていこう。まずはベルト調整と試運転か。クロノグラフはジャンクが進みそうで使えない。時間合わせすらも怖い。まぁ時間なんてどうでもいい。当分は自動で勝手に動いてもらおう。時間は携帯でチェック。私は時計を買ったというよりも神聖な物を手に入れた気分だ。ありがたい。さぁ時計に何を誓おうか?

 

ただ一つ問題がある。家族に内緒で購入してしまった。

 

私の最後の時計。私の最後の幸せ。私の最後の秘密だ。

 

神様、お許しを、、、。

 

私次第か。

 

時計

私は時計が好きだ。時計をすると、何かが変わる気がするからだ。最近私のソーラーデジタル時計のバッテリーが切れている事に気が付いた。どのボタンを押しても、LOWという小さな小さな文字が点滅しているきりだ。活動限界。私と同じ。

 

先日、とある資格試験に合格し、箍が外れたように何もやるきが起こらなくなった。休憩。確かに必要。しかしいつまで。わからない。とりあえず天気のいい日に時計の充電をしよう。占いにも書いてあった。今月は準備の月。F-1レースでいうピットインのようなものらしい。流されよう。

 

 

次の休日、お昼くらいに目を覚ますと外は雨だった。そのうち雨はやみ、少し明るい曇りとなったので時計の充電をしてみた。曇りのなかでも何時間かで真ん中の目盛りまで溜まった。曇りでもいけるねぇ。私もすこし元気になった気がした。

充電している間に家の掃除をした。娘のアレルギーが見つかってから小まめにするようになった。意識が変わると不思議なもので、いままで普通に過ごしていた場所が、まるで汚染されているかのような感覚になった。少しでも、ほんの少しでも、娘の体が楽になるのであればいい。そして私の心もほんの少しだけ楽になる。

その次の休日も曇りで、私の時計の充電目盛りは真ん中のままだ。